ABOUT BIATHLON バイアスロン競技について
バイアスロンとは?
猟師たちが雪の野山を
駆け巡って狩猟していたことから産まれた、
ふたつの異なる競技の融合です
バイアスロンは、クロスカントリースキーとライフル射撃を組み合わせて行う競技です。「バイアスロン」の語源はラテン語で2つを意味する「バイ(bi)」と、ギリシャ語で競技を意味する「アスロン(athlon)」を組み合わせたもので、ライフル銃を背負ってクロスカントリースキーで滑走し、その途中で射撃をするというスキー走力の速さと射撃の命中率の正確さを競います。
バイアスロンはもともと冬に北欧の猟師達が弓等を背負い、スキーをはいて狩猟のために野山を駆けめぐっていたものが近代になり競技として発展したもので、オリンピック競技には、男子が1960年スコーバレー大会から、女子は1992年アルベールビル大会から採用されました。
競技は、クロスカントリースキーとライフル射撃を交互に行います。標的に当たらなかった場合、ペナルティーとして、タイムが加算されるか、距離が追加されます。
バイアスロンの魅力
全力で走った直後、
心拍数が上がったまま離れた的を撃ちぬく、
「動」と「静」の対比が一番の魅力です。
バイアスロンは「雪上のスナイパー」として本物の銃を扱い、50m離れた的を撃ち抜く競技です。
バイアスロンは体力だけの勝負ではなく、クロスカントリーを全力で走った直後に綿棒の頭ほどの大きさに見える標的を撃たなければならない繊細な面も持ち合わせています。
「動」と「静」の両方を備えた日本の武士道にも通ずる稀有なスポーツです。
世界の中での日本バイアスロン
圧倒的な強さのヨーロッパ勢にオリンピックメダルを独占されていますが、
日本も新しいスター誕生のきざしが!
連盟は日本のバイアスロンの「国際競技力の向上」と「競技の発展・普及」に全力を尽くしてきましたが、ヨーロッパ勢がオリンピック・世界選手権・W杯等のメダルを独占という状況にあります。
2018年の平昌冬期五輪においても33個の金銀銅メダルはすべてドイツ・フランス・スウェーデン・ノルウェー等ヨーロッパの強豪国が獲得しました。
しかし、2018年1月26日 バイアスロンの欧州選手権がイタリアのバルリダンナで行われ、平昌冬季五輪代表の立崎芙由子選手が女子7.5kmスプリントで3位に入りました。国際バイアスロン連合(IBU)主催の国際大会で、日本勢が表彰台に登るのは初めて。射撃で1度もミスをせず、トップと15.5秒差でゴールしました。
公益社団法人日本バイアスロン連盟は独立を機に本部を北海道札幌市に移しました。
日本のオリンピック・スポーツの中でNFが北海道に存在するのは、夏季・冬季を含めバイアスロンだけです。
オリンピック種目
競技種目はインディビジュアル(個人)、スプリント(短距離)、パシュート(個人追い抜き)、マススタート(一斉スタート)、リレー、ミックス(男女混合)リレーの6種目があります。
インディビジュアル(最も歴史のある競技)
インディビジュアル男子20 km(女性は15 km)は、最も古いバイアスロンの競技種目です。コースを5周滑走する間に、4回の(伏射+立射+伏射+立射)射撃をします。非命中のターゲットごとにペナルティータイム(通常は1分)がスキー走行タイムに追加されます。
スプリント(短い距離でスピーディな競技)
スプリントは男子10km、女子で7.5kmです。スキーは3周にわたってコースを滑走する間に、2回の射撃(伏射+立射)をします。ミスショット1発ごとに150mのペナルティーループを走る必要があります。
パシュート(追跡を意味する競技)
パシュートは、前もって行われる参加資格取得試合(一般的にはスプリント)によるリザルトのトップ選手からのタイム差をもってスタートします。従って、最初にフィニッシュラインを通過した競技者が勝者となります。観客は観ていて順位の変動が一目瞭然であるため、エキサイティングな競技になります。走行する距離は男子12.5km、女子10 kmで、コースを5周する間に4回の射撃(伏射+伏射+立射+立射)を行います。ミスショット1発ごとに150mのペナルティ‐ループを走ります。
マススタート(集団で一斉にスタート)
マススタートは、前もって行われる参加資格取得試合(一般的にはスプリント+インディビジュアル等のポイント獲得上位30位)の選手で行われます。参加選手は同時にスタートし、最初にフィニッシュラインを通過した選手が勝者となります。走行する距離は男子15km、女子12.5 kmで、コースを5周する間に4回の射撃(伏射+伏射+立射+立射)を行います。ミスショット1発ごとに150mのペナルティループを走ります。この競技も、観客は観ていて順位の変動が一目瞭然であるため、エキサイティングな競技になります。
リレー(4人の選手が継走)
リレーは4人の選手でチームが構成され、走行する距離は男子7.5 km、女子6 kmで、コースを3周する間に2回の射撃(伏射+立射)を行います。5個のターゲットに8発の弾丸を使用することが出来ます。8発の弾丸を使用しても未だターゲットが残っている場合、残った数の分150mのペナルティループを走行することになります。第1走の選手は同時にスタートし、次の選手への引継ぎは、タッチ(次走者の身体の部分に触れる)により行われます。
ミックスリレー(女子選手と男子選手が混合で継走)
ミックスリレーは、通常のリレーと似ていますが、チームは第1走者と第2走者は女子選手、第3走者と第4走者は男子選手で作られます。走行する距離は女子・男子共6 kmの他は、リレーと同じルールで行われます。
バイアスロン競技者になるためには
バイアスロン競技者になるには
バイアスロン競技を始めるために
バイアスロン競技は、クロスカントリースキーと射撃を組み合わせた冬のスポーツ競技ですが、サマーシーズンでも、ローラースキー・ランニングなどで楽しんで頂けるスポーツです。バイアスロン用競技銃(装薬銃)は、銃刀法の所持許可があると所持できます。さらに許可なしで使用できるレーザーライフルは、どなたでもすぐに始めることができます。
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●バイアスロン競技銃
銃所特許可が必要です。
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●レーザーライフル
銃所特許可は不要です。
●銃所持許可申請の流れ
「ライフル射撃」を始めるにあたって必要になる鉄砲所持の資格についてご案内します。
所持許可の必要な鉄砲を所持しようとする場合、手続きが必要になります。
初心者講習会
修了証明書
所持の申請(推薦書の添付が必要)
許可証
購入
受取
確認
公安委員会での手続き
※公益社団法人 日本バイアスロン連盟の会員になると、
推薦書が発行されます。